公認会計士試験の学習方法
学習方法は、大きく分けると、自分で勉強する独学による学習法と予備校、資格学校、通信講座を受ける学習方法に分かれます。本や参考書を使っての独学は可能でしょうか?
公認会計士は難関の試験ですので、独学での合格は厳しいのが現状だと思います。試験科目が経済分野と法律分野にまたがっているのも、独学での合格を苦しくしています。現在では、予備校に受験のノウハウがかなり蓄積されており、そのノウハウを享受できない独学だとハンディになってしまいます。独学での合格が不可能だとは言いませんが、独学だと効率が悪いですし、早期合格を目指す場合は特に、独学は避けて、予備校や通信講座を利用したほうがいいと思います。
試験制度が変わり、新公認会計士試験になることも独学を苦しくしています。新試験にうまく対応するのは、独学では厳しい面があるからです。予備校・資格学校、通信講座と比較して、独学が効率が悪いことは先ほど指摘しましたが、制度変更への対応力という点はで、効率の悪さが顕著に現れてしまうのではないでしょうか。
独学を選ぶ場合でも、新試験に変わることを念頭に入れて、答案練習会や模擬試験には積極的に参加するようにしましょう。独学には途中で挫折しやすかったり、勉強が継続しづらいという欠点もあります。特に、意思の弱い人は予備校・資格学校に通学するのが理想だと思います。予備校に通うことで、心理的に半強制的に勉強を続けさせられる環境が生まれるのです。勿論、予備校に行ったり、通信講座を受ければ絶対に合格するというわけではありません。予備校しろ、通信講座にしろ、講義を聴くだけでは意味がありません。講義を聴き、マスターしてこそはじめて講義を受けた意味が出てくるのです。与えられたものだけを勉強する受身の姿勢だけでは内容を理解しマスターすることは出来ません。予習や復習などの自主学習も積極的に行うようにしましょう。
時間が限られている人は、予習よりも復習にウエイトを掛けて勉強するのがいいと思います。復習しないうちに次の講義を受けるのだけはは避けたいところです。独学にしろ、予備校にしろ、通信講座にしろ、目的意識を持って、集中して真剣に勉強し、こつこつと努力を積み重ねることが必要なのは言うまでもありません。